パスつなぎ切り崩す 専北女子サッカー 全国に向け意気込み【北上】
第30回全日本高校女子サッカー選手権大会(2022年1月3日開幕、兵庫県)に東北第3代表として北上市の専大北上が出場する。6大会連続6度目。ボールを支配して相手を切り崩すパスサッカーに磨きを掛け、上位に食い込むべく腕をぶす。
チームは因縁の相手・尚志(福島)に雪辱を果たし勢いづく。1月の新人戦東北大会では延長の末に敗れ、インターハイ出場が懸かった6月の東北大会準決勝でも再び苦杯をなめた。近年は宮城県の強豪以外に黒星を喫していなかっただけに、佐藤徳信監督も「相当こたえた」と振り返る連敗だったが、10月に行われた東北地区予選の代表決定戦では3―1で勝利し、全国切符をつかみ取った。
攻撃では、ボールを「止める」「蹴る」精度を徹底的に高めてきた。さらに現チームが意識するのは、相手にとって嫌なポジショニング。実戦的な練習で繰り返し体に染み込ませ、試合では一人ひとりが状況に合わせ選択する。パスをつないでディフェンスを崩し、右サイドの二瓶華菜選手(3年)、左サイドの加藤空選手(3年)らのスピードを生かした突破からFW川村瑠葵選手(3年)がゴールを狙うのが理想の形だ。
守備は球際の競り合いを強化。プレッシャーを掛けて高い位置でボールを奪取するだけでなく、強敵を想定し、しっかりブロックをつくってディフェンスする形も練習してきた。佐藤監督は「全国に向けてオプションを増やした。攻撃でもパスの距離を長くしたり、スピードを上げたり、ワンタッチを使ったりして相手守備陣が間に合わないようにプレーしたい」と、さらに高いレベルを求める。
全国ベスト4以上を目標に掲げ、チーム内には気合がみなぎる。及川純奈主将(3年)は「自分たちで考えて判断するパスサッカーを見せたい。尚志との試合は先制して流れを持ってきたのが大きかった。全国でも声を掛け合い、前に前に攻めていく」と意気込む。
専大北上は初日の1回戦(午後1時45分キックオフ)で、前回準優勝で中国第2代表の作陽(岡山)と対戦する。
◆専大北上女子メンバー(敬称略)
ポジション 氏名 学年 前登録チーム 出身中学
MF 加藤 空 3 水沢UFCプリンセス 上野
DF 小野寺紘那 3 水沢UFCプリンセス 大船渡一
MF 及川 純奈 3 水沢UFCプリンセス 飯豊
MGR 石井 みお 3 (マネジャー) 紫波一
FW 川村 瑠葵 3 水沢UFCプリンセス 紫波一
DF 千葉さくら 3 水沢UFCプリンセス 水沢南
FW 山崎玖璃亜 3 FCフォルタレオン 山田
MF 小松 瑠輝 3 水沢UFCプリンセス 江釣子
MF 二瓶 華菜 3 水沢UFCプリンセス 一関
MF 山本 楓来 3 FCフォルタレオン 上野
DF 早坂 美咲 3 FCセルジェイラ 北上・南
MF 河口こころ 2 水沢UFCプリンセス 水沢
DF 佐藤 絵菜 2 クラッキJFC 最上
FW 佐藤 舞珂 2 水沢UFCプリンセス 水沢南
MF 齋藤 理央 2 水沢UFCプリンセス 水沢南
MF 蜂谷 結埜 2 水沢UFCプリンセス 磐井
MF 平野 佑和 2 水沢UFCプリンセス 花巻北
DF 吉田 芽生 2 石越中 石越
DF 金森 光莉 2 水沢UFCプリンセス 桜町
FW 村上 明衣 2 水沢UFCプリンセス 東水沢
DF 川島奈津恵 2 レガーレ酒田 酒田三
GK 藤原 萌菜 2 水沢UFCプリンセス 萩荘
MF 伊藤 彩里 2 FCフォルタレオン 江釣子
MF 小原 花莉 2 FCフォルタレオン 北上・南
FW 佐藤なごみ 1 グルージャ盛岡JY 厨川
DF 金井 日和 1 グルージャ盛岡JY 渋民
DF 大竹 夏姫 1 つくばFC 水海道西
MF 白石 朝香 1 五戸SC 堀口
DF 齋藤 菜南 1 秋田LFC 象潟
MF 八鍬ゆり亜 1 米沢四中 米沢四
MF 佐々木 渚 1 VOCK大崎 蛇田
MF 中鉢 茉弥 1 VOCK大崎 松山
DF 高鷹 歩夢 1 水沢UFCプリンセス 北上
FW 昆野 めい 1 水沢UFCプリンセス 北上・南
MF 工藤 蒼生 1 水沢UFCプリンセス 見前
DF 高橋 莉奈 1 水沢UFCプリンセス 江釣子
GK 千葉 玲奈 1 水沢UFCプリンセス 高田一
FW 鈴木 海羽 1 平泉中 平泉
MGR 阿部 桜花 1 (マネジャー) 江刺一