奥州・金ケ崎

改良版がグッドデザイン賞 南部鉄器「スワローポット」 及富【奥州】

グッドデザイン賞を受賞した及富のスワローポット(同社提供)

 奥州市水沢羽田町宝生の南部鉄器製造販売及富の製品・スワローポットが、2021年度グッドデザイン賞を受賞した。1980年代にデザインされた製品ながら、インターネット交流サイト(SNS)での発信がきっかけで復活。時代に合わせた改良も加えられてよみがえり、高く評価された。

 同賞は公益財団法人日本デザイン振興会が主催。今年度は過去最多の5835件から1608件が選ばれた。

 スワローポットは当初、消費者に親しみやすい製品としてデザインされたが、モダンなデザインが受け入れられず長らく廃盤となっていた。今回は現代版にと、小型化や飲み物への鉄分補給が可能な皮膜処理などの改良を施している。重さは1・3キロ、容量は0・6リットル。試作の様子をツイッターで発信したところ評判となり、今年1月に復刻に踏み切った。

 講評によると▽SNSをきっかけとする復刻が伝統工芸の新たな姿のように感じられる▽シャープ過ぎないかわいらしいモダンさがあり、どこか懐かしさも感じるデザイン▽大き過ぎず重過ぎず、日常に取り入れやすい―などの点が評価された。

 同社アートディレクターの菊地海人さんは「新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少していた中、生産者の立場から消費者とコミュニケーションを取ったことが伝統を受け継ぐ一環にもなった」と喜びを語っている。

 本県関係では今年度、スワローポットを含め6件が同賞に選ばれている。

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