花巻

花巻東 師弟3人に栄誉 佐々木監督、雄星、大谷 スポーツ学会大賞

米大リーグオールスター戦に際し、サイン入りの花巻東のユニホームを手にする菊池投手(右)と大谷選手(エンゼルス提供)
佐々木洋監督

 スポーツ界に多大な貢献をした個人・団体をたたえる「日本スポーツ学会大賞」の2021年度受賞者に、花巻東高校硬式野球部の佐々木洋監督(46)と、同校出身で米大リーグ・マリナーズからフリーエージェント(FA)となった菊池雄星投手(30)、エンゼルスの大谷翔平選手(27)が選ばれた。新型コロナウイルスの影響が続く中で顕著な活躍を示した両選手と、2人を含め人材育成に尽くす監督を高く評価しており、師弟3人そろっての受賞となった。

 日本スポーツ学会(長田渚左代表理事)は、体育・スポーツ関連の研究者や、五輪・パラリンピック関係者、競技団体関係者、大学教員、メディア関係者らを中心に180人で構成される。同大賞は学会独自の視点で日本のスポーツ界に貢献した個人・団体を表彰する制度。10年に創設され、これまでにプロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手や、元プロ野球中日監督の落合博満さん、プロバスケットボールの田臥勇太選手、元ラグビー日本代表の林敏之さんらが選出されている。

 今回の受賞理由では、菊池投手と大谷選手は岩手の高校から世界に羽ばたき、21年のオールスター戦に2人同時に選出されるなどコロナ禍で苦しむ世界の人々を魅了したことが高く評価された。佐々木監督は2人を含めた人材育成を通じて日本の教育とスポーツ界発展に多大なる貢献があったとされた。

 表彰式は22日に東京都内で行われ、佐々木監督が記念講演するほか、菊池投手と大谷選手からもメッセージが届けられる。

 佐々木監督は「とにかく2人のおかげ。特に3人そろっての受賞だったので、雄星、大谷も喜んでくれており、大変うれしく思う」と語っている。

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