一関・平泉

1年越し晴れ晴れ笑顔 市昨年度成人式【一関】

1年延期された成人式を迎え、記念撮影に臨む当祝者

 新型コロナウイルスの影響で1年延期となっていた一関市の2021年成人式は8日、同市狐禅寺の市総合体育館で行われた。全国的に広がる変異株「オミクロン株」の市中感染を考慮し、式典と記念行事の内容を大幅に変更、短縮してのの開催となったが、出席した新成人たちは友人との再会を喜び合いながら、大人としての自覚を改めて胸に刻んだ。【社会面に関連】

 同日は、00年4月2日から01年4月1日までに生まれた約620人が出席。感染防止対策として受け付け時にはワクチン接種済み証明書、PCR検査キットによる陰性証明の確認が行われた。

 式典は予定していた市民憲章唱和や市長式辞、来賓祝辞など大部分を取りやめた。佐藤善仁市長がおわびを兼ねて経緯を説明。式辞は文書で配布し「生まれ育った地域、今住んでいる地域に目を向け関心を持ってほしい。それが社会参加の一歩であり、そこから新しい発想や行動が生まれ社会を動かす力につながる。皆さんの大いなる飛躍を心から願う」と祝福した。

 記念行事では「ミレニアムセダイ MAKE YOU HAPPY」をテーマに、実行委が新成人から募集した式典延期から1年間の生活の様子を撮影した写真のほか、市内各地域の風景を集めて制作したモザイクアートのスライドショーなどが上映された。

 新成人代表あいさつでは、稲邊彩音さん(一関中出身)が「ミレニアムベビーとして21世紀とともに歩みを進め生きていく。多くの方々への感謝の気持ちと愛する故郷・一関で育った誇り、そして成人としての自覚を胸に刻み、それぞれの目標に向かって邁進(まいしん)していく」と誓いを述べた。

 式典の前後には、友人同士で近況報告や思い出話に花を咲かせたり、スマートフォンのカメラで記念写真を撮ったりするなど、思い思いの時間を過ごした。

 東京都内の大学に通う菅原佑理さん(一関中出身)は「1年遅れではあったが、開催できて心からうれしく思う。同級生はみんな雰囲気が変わっていたが、話してみると変わっていなくて互いにこうして大人になれてよかった。社会の一員としてちゃんと生活していきたい」と話していた。

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