奥州・金ケ崎

最後の行事 絆深め 児童が冬休み交流 奥州・江刺 田原小と大田代小

青少年交流会で螺鈿細工のキーホルダー作りを体験する田原、大田代両小学校の児童

 学校再編で2021年度末に統合する奥州市江刺の田原小学校と大田代小学校の児童による青少年交流会は11日、同市江刺岩谷堂のえさし郷土文化館で開かれた。両校の触れ合いを目的としてきたため、今年度が一区切りとなる。同じ田原地区内の児童として絆を深めてきた子供たちは、最後の行事も和気あいあいと楽しんだ。

 行事は田原振興会の生涯学習部が主催。1981年に始まり、同地区の児童の健全育成と交流を促進しようと学校の長期休みに合わせて開いてきた。冬の部の今回は、両校から5、6年生15人が参加した。

 同館の体験プログラムのうち螺鈿(らでん)細工のキーホルダー作りとそば打ち体験に取り組んだ。このうち螺鈿細工では児童は思い思いの装飾を選び、互いに出来を見せ合いながらキラキラな作品を仕上げた。

 統合に向けて例年より交流行事を増やしてきたという両校の児童は、この1年で一層仲良しとなった。佐藤陽斗君(大田代6年)は「夏の交流会ではイワナをさばき、将来料理をすることにもつながるような体験ができた。中学校に行っても田原の子供たちと仲良くしたい」、髙橋芽央さん(田原6年)は「たくさんの交流ができた。中学校でも一緒に遊んだり話したりしたい」と振り返った。

 市教委の市立小中学校再編計画により、大田代小は22年度から田原小に統合する。

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