北上・西和賀

四季島 鬼が歓迎 JR北上駅で保存団体演舞

四季島の乗客を勇壮な演舞で歓迎した相去鬼剣舞保存会

 JR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE四季島」(冬コース)は11日、北上駅に停車し、北上市内の鬼剣舞団体が勇壮な演舞で歓迎した。冬コースでは3月まで、同駅で鬼剣舞団体などが出迎える。

 四季島は2021年12月に1回、同駅に停車し、鬼剣舞が披露されている。年明け後初となった同日は、夕方に乗客29人が降り立ち、相去鬼剣舞保存会と市職員、北上観光コンベンション協会職員、JR社員の出迎えを受けた。

 同保存会の踊り手2人、はやし手5人が出演。笛や太鼓、鉦(かね)の音に合わせて踊り手が躍動感のある舞を披露した。乗客は大きな拍手を送り、踊り手たちと笑顔で記念撮影していた。

 踊り手の老林優希さん(26)は「たくさんの方々に立ち止まって見ていただき、拍手もありうれしかった。駅で踊るのも新鮮で、踊りがいがあった」と充実した表情。高橋清久同保存会長(68)は「ここ2年間(新型コロナウイルスの影響で)なかなか公演機会がなかっただけに、豪華列車の前で新年の初踊りができてよかった。皆さんに喜んでもらえたと思う」と満足そうに話していた。

 四季島の乗客は同駅からバスで遠野へと向かった。冬コースでは、同駅には昨年12月から今年3月22日まで計9回停車する計画。市内鬼剣舞団体が今回と同様にホームで歓迎の演舞を披露する。

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