未処理坑廃水、川に流出 関係機関が水質調査 西和賀・旧土畑鉱山
北上川水系水質汚濁対策連絡協議会は、13日から14日にかけ、西和賀町上野々地内の旧土畑鉱山から未処理坑廃水100立方メートルが小鬼ケ瀬川に流出したと15日までに発表した。河川管理者が和賀川や北上川への影響などを調べている。
同協議会などによると、13日午後9時ごろ、同鉱山の坑廃水を処理するために公益財団法人資源環境センター土畑事業所に設置されていたポンプの配電盤がショートして故障。重金属類を含む未処理坑廃水が、施設周辺の沢を経て和賀川支流の小鬼ケ瀬川に流出したという。
同事業所は、14日午前6時から仮設ポンプを稼働させ坑廃水の処理を再開した。15日は北上川ダム統合管理事務所が湯田ダム貯水池内、町が小鬼ケ瀬川をそれぞれ巡視し異常がないことを確認したほか、同事業所や同事務所、岩手河川国道事務所が各河川7カ所で採水して水質調査を実施している。