花巻東 センバツヘ 4年ぶり4度目
第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)の出場校を決める選考委員会は28日、オンライン形式で開かれ、一般選考で花巻東が選ばれた。花巻東の選抜出場は4年ぶり4度目、甲子園出場は2019年の全国選手権大会以来3年ぶりで、春夏通算14度目となる。【8、社会面に関連】
花巻東は2021年秋の県大会決勝で久慈東を19―9で下し、4年ぶり10度目の優勝を飾った。本県第1代表として臨んだ東北大会では初戦の2回戦で東日大昌平(福島)に11―1でコールド勝ちすると、準々決勝で仙台育英(宮城)を8―2、準決勝で八戸工大一(青森)を4―3で破って決勝に進出。決勝では聖光学院(福島)を4―1で下し初優勝を成し遂げた。
県勢初出場となった明治神宮大会では、1回戦で国学院久我山(東京地区代表)を6―3、2回戦で高知(四国地区代表)を6―2で破った。準決勝の広陵(中国地区代表)戦では9―10で惜敗したが、最大7点差を追い付く粘りを見せた。
現チームは1年生スラッガー・3番佐々木麟太郎、4番田代旭主将(2年)を軸とした強力な打線が持ち味。投手陣はエース萬谷大輝(2年)が中心で、緩急を織り交ぜた丁寧な投球で最少失点に抑える。
選抜大会で花巻東は、初出場だった09年に菊池雄星(マリナーズFA)が快投を続け、県勢初の準優勝。2度目の出場となった12年には大谷翔平(エンゼルス)を擁して優勝した大阪桐蔭(大阪)と激闘を演じ、3度目の18年には8強入りを果たしている。
県勢の選抜出場は3年ぶり。選考委員会では一般選考28、21世紀枠3、明治神宮大会枠1の計32校が決まった。組み合わせ抽選会は3月4日に行われる。
【花巻東高沿革】1956年花巻商業高として創立。75年富士短期大学付属花巻高に改称した。81年谷村学院高と統合し、82年4月から現校名。校訓は「感謝・報恩・奉仕・勤勉・進取」。スポーツが盛んで、硬式野球部はこれまで春に3度、夏に10度甲子園に出場し、菊池雄星投手(米大リーグ・マリナーズFA)らを擁した2009年は春準優勝、夏4強。13年夏も4強入りし、18年春は8強入りした。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手らも輩出。小田島順造校長、生徒713人。花巻市松園町55の1。