心癒やすつるし雛 石鳥谷・八日市の同好会 愛隣館彩り華やか【花巻】
花巻市石鳥谷町の八日市つるし雛(びな)同好会(高橋多美代表)による作品展は、同市鉛の「結びの宿愛隣館」(清水隆太郎代表取締役社長)で開かれている。同会による手作りの華やかなつるし雛が館内を彩り、宿泊客らの心を癒やしている。4月3日まで。
同会は同町の八日市振興センターで「八日市つるし雛まつり」を毎年開催していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催ができない状況が続いている。愛隣館と同会は5年ほど前から親交があり、館内を展示会場として提供した。
作品は4階のマリアージュ、フロント・ロビー、ラウンジ地下1階などに分散して展示され、童人形や扇、米俵、花といったつるし雛、七宝まり、ひな人形などが並ぶ。今年の干支(えと)である寅(とら)にちなみ、愛らしいトラの縫いぐるみも並べ、来館者は写真を撮るなどしながら興味深そうに鑑賞していた。
高橋代表は「展示は愛隣館と八日市つるし雛同好会にいい効果を生んでいる。コロナで暗いニュースばかりだが、つるし雛を見て少しでも明るい気持ちになってほしい」と願う。
愛隣館社長室の原田即室長は「愛隣館は地域に支えられている温泉旅館。市内のサークルや愛好団体に館内のスペースを展示場として提供していきたい」と話している。
鑑賞は無料。時間は午前10時から午後7時(最終入館6時)まで。