第５弾来月１日開始　ペイペイで事業継続支援　花巻市

　花巻市は、新型コロナウイルスの影響を受ける地場店舗の事業継続を応援するため、第５弾「がんばれ花巻！対象のお店で最大２０％戻ってくるキャンペーン」を３月１日に開始する。市内対象店舗でキャッシュレス決済サービス「ＰａｙＰａｙ（ペイペイ）」で代金を支払うと、決済額の最大２０％がポイントで還元される。事業期間は来月３１日までの３１日間。

　市内での消費を喚起し、中小企業の事業継続を支援するため、市とキャッシュレス事業者ＰａｙＰａｙ、花巻商工会議所が連携して実施。感染の再拡大により市内事業者の売り上げの回復が困難な状況にあり、年度末のキャンペーン実施を望む意見が多いことから、第５弾を実施することにした。

　還元ポイントの付与上限は１回の決済で４０００円相当、３１日までの期間中合計で１万５０００円相当。ペイペイ残高、ヤフージャパンカード、ペイペイあと払い（一括のみ）による決済が対象。ポイントは支払日の翌日から３０日後に付与され、ペイペイ残高での支払いに使用できる。

　対象店舗はペイペイ加盟店のうち、市とペイペイが対象店舗として指定した市内に本社または本店がある中小法人もしくは市内に事業所がある個人事業主。対象店舗は今月２４日現在で１１８１店舗。

　市によると、過去の実施期間ごとの１日平均決済金額は、第１弾（２０２０年８～９月の６１日間）が４５８万６０００円、第２弾（２０年１２月～２１年３月の１２１日間）が９６０万５０００円、第３弾（２１年８月の３１日間）が１３２７万５０００円、第４弾（２１年１２月～２２年１月１０日の４１日間）が１５６１万１０００円と回数を重ねるごとに伸びている。特に第４弾は新型コロナの感染状況が比較的落ち着き、特に飲食関係の業種での利用が伸びた。

　新型コロナの再拡大で先が見通せない状況だが、各店舗では感染対策を徹底して事業を継続している。市商工労政課では「工夫して安全に市内の事業者を使ってほしい」と事業の活用を呼び掛ける。