コロナ新規感染２６３人　クラスター５件発生【岩手】

　県と盛岡市は１１日、新たに１０歳未満～９０歳以上の男女２６３人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規のクラスター（感染者集団）は５件発生。重症者はいない。患者累計は１万３６８７人となった。

　保健所ごとの内訳は盛岡市８１人、中部５１人、県央４８人、一関２０人、宮古と二戸各１６人、奥州１５人、大船渡８人、久慈６人、釜石２人。

　新規のクラスターは、盛岡市の教育・保育施設で４人判明し公表済み２人を含め利用者や教職員ら計６人、学校で３人判明し公表済み３人を含め児童生徒６人、スポーツ活動で１人判明し公表済み６人を含め参加者ら計７人、中部保健所管内の教育・保育施設で２人判明し公表済み１２人を含め利用者や職員ら計１４人、久慈保健所管内の教育・保育施設で１人判明し公表済み７人を含め利用者ら計８人がそれぞれ感染した。

　このほか、公表済みのクラスター３２件で新規患者が確認された。

　直近１週間の人口１０万人当たり新規患者数は県全体１４１・３人、盛岡市１８７・０人。病床使用率は４１・８％。自宅療養者は３７人増加し、２４９６人となっている。

　一関市は１１日、新型コロナウイルスの感染が確認された市立こども園１園の一部クラスについて同日から１５日まで臨時休園すると発表した。今後の再開は、接触者の範囲や感染状況を踏まえて判断するという。

　このほか、市立保育園１園では、職員２人の新型コロナ感染が確認されたが、濃厚接触者がおらず、施設内の消毒を実施した上で通常保育を続けるという。

　北上市教委は１１日、新型コロナウイルス感染確認のため臨時休業している小学校２校のうち１校で新たに１学級が追加閉鎖されたと発表した。閉鎖期間は１１～１５日。

　市は、７～１１日で新たに６人の感染が確認されたと発表した。このうち５人は市立教育・保育施設３園に勤務していたが、いずれも感染拡大が想定される状況にはなく休業や登園自粛要請はなかった。

　花巻市教委は１１日、学校関係者に新型コロナウイルスの感染が疑われる事例が発生した市内小中学校６校で、対象となる６学級の閉鎖を決めた。

　期間は小学校１校の１学級が１０～１４日、中学校１校の１学級が１０～１３日。既に一部学級閉鎖の措置を取っていた小学校４校で計４学級を追加し最長で１６日まで閉鎖する。