一関・平泉
華やかな桜で卒業祝うサプライズ 黒板アート 萩荘中３学年ＰＴＡ【一関】
一関市萩荘の萩荘中学校３学年ＰＴＡ（阿部勇太会長）は１４日、翌日に控えた卒業式で華やかに子供たちを送り出そうと、教室の黒板いっぱいに桜を描いたチョークアートをサプライズでプレゼントした。阿部会長は「暗いニュースばかりだが、明るく送り出してあげたい」と笑顔で語った。
コロナ禍の閉塞（へいそく）感の中、子供たちの良い思い出づくりに一役買おうと企画し、同市在住のイラストレーター・有華さん（３３）に制作を依頼。卒業式前日の夕方、同校３年生２クラスの黒板に準備した。
有華さんは「新しい生活様式や制約がある中での学校生活は大変だったと思うが、黒板に描いた桜のようにそれぞれの花を咲かせてほしい」と絵に込めた思いを語った。
卒業式当日の１５日、教室のアートを目にした卒業生は「すごい」「びっくりした」と驚いた様子。佐々木彩乃さん（１５）は「朝来てびっくりした。桜が立体的に見えてすごい。卒業は寂しい気持ちもあるが、みんなで楽しく過ごせたのが一番の思い出」と旅立ちの日をかみしめていた。
