奥州・金ケ崎

髙橋医師が着任 水沢病院耳鼻科【奥州】

倉成市長(右)から辞令を受け取る髙橋医師

 奥州市の総合水沢病院診療部耳鼻いんこう科長に11日、髙橋邦明医師(65)が着任した。髙橋医師は同市出身で、3月まで茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター副院長。定年を機に古里の役に立ちたいとして帰郷。「難聴や嚥下(えんげ)障害が専門。こちらでも専門性を発揮したい」と語っている。

 髙橋医師は水沢高校、東北大医学部を卒業。国立仙台病院、いわき市立総合磐城共立病院、東北大医学部付属病院などで耳鼻咽喉科医師として勤務。米国ワシントン大で内耳の生化学的研究を行った後、筑波大臨床医学系で講師を務めた。

 1995年から茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンターで耳鼻咽喉科医長、耳鼻咽喉科頭頸部(とうけいぶ)外科部長を歴任。2021年4月から今年3月まで副院長を務め、定年退職した。

 同日は倉成淳市長が髙橋医師に辞令を手渡し、「高校時代は3年間同じクラスだった。定年後に古里のために働きたいと聞いていて心強く思っている。期待している」とあいさつした。

 髙橋医師は帰郷について「高校を卒業して四十数年岩手を離れていた。50歳を過ぎた頃から古里のためにと考え、折あるたびに同級生と相談していた」ときっかけを語った。

 12日からの診察に向けて「診療、標準治療を実践したいと思う。がんセンターでの経験から緩和ケアも取り組むつもり。これまでの経験を踏まえ、専門性を発揮していきたい」と話している。

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