一関・平泉

猊鼻観光 合間に一息 東山のホテル 29日からカフェ営業 餅スイーツや軽食提供【一関】

「Cafe Ship」で販売する「もちスイーツげいびの四季」

 一関市東山町のげいび観光センター(菅原喜哉代表取締役社長)はひがしやま観光ホテル1階スペースを活用し、29日に「Cafe Ship」をオープンする。同市名物の餅を使ったスイーツや軽食をコーヒーと共に提供。名勝・猊鼻(げいび)渓を訪れた人が一息つける空間を設けることで、より一層観光を楽しんでもらう。

 同センターによると、猊鼻渓の観光客は1994年に年間40万人を記録して以降減少傾向にあり、新型コロナウイルスの影響を受けた2021年は年間6万人ほどにまで落ち込んだ。

 観光客が楽しめる新たな事業を模索する中、げいびレストハウスの出店業者から宮城県松島町で注目を集めている店の情報を聞き、今年2月に関係者で訪問。若い世代にも人気となっていた団子スイーツからヒントを得て、一関ならではの餅を使ったメニュー開発に乗り出した。

 完成した「もちスイーツげいびの四季」は、パティシエの経験がある同センター執行役員で営業部長の大橋隆夫さん(63)が考案。一口サイズの餅に、季節の食材のペーストなどを絡め、カットした食材を飾った。「Spring Ship(イチゴ)」「Summer Ship(ずんだ)」「Autumn Ship(栗)」、「Winter Ship(チョコレート)」の全4種類で、幅広い世代に味わってもらえるよう、ペーストにはあんこを加えた。

 容器は、舟下りの舟を思わせるデザインで、さおをイメージした串には船頭のかさなどが描かれた旗を付けた。大橋さんは「四季を感じながら味わえるようにと考案した。もっと別の味も考えていきたい」と語る。

 佐々木賢治代表取締役会長は「猊鼻渓には食事処はあったが、カフェのような一息つける店がなかった。一関ならではの餅スイーツを味わいながら、観光を楽しんでもらいたい」と話している。

 「もちスイーツげいびの四季」は通年で提供し、価格はいずれも税込みで小サイズ330円、大サイズ550円。テークアウトは540円(大サイズのみ)。メニューは他に軽食のホットドッグやマフィン、コーヒーセットなどがある。

 「Cafe Ship」は、29日から5月8日までのゴールデンウイーク期間中休まず営業。その後は毎週月、火曜が定休日。営業時間は午前11時~午後3時だが、変更する場合もある。

 問い合わせは同ホテル=0191(47)2211=へ。

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