北上・西和賀

空彩る虹色カーテン 北上市消防演習 防火、防災の士気高め

北上市消防演習を締めた放水訓練。七色のカーテンが彩った

 北上市消防演習は29日、同市立花の市立公園展勝地で開かれた。市消防団員や市婦人消防協力隊員、北上地区消防組合職員ら約600人が分列行進や放水訓練などを行い、防火・防災と安全・安心のまちづくりへ士気を高めた。

 新型コロナウイルスの影響で2020、21年が中止となり、3年ぶりの開催。今回も新型コロナ感染予防のため参加者を限定し、一部アトラクションを中止するなど規模を縮小した。

 式典では、統監の髙橋敏彦市長が「コロナ禍でも災害は待ってくれない。多くの皆さんに素晴らしい演技を披露して雄姿、思いを伝えてほしい」と訓示。髙橋元県議、菊池一人前団長が、全国でも特に著しい功績のある消防団のみに授与される日本消防協会の特別表彰「まとい」受賞に祝意を示し、長年勤続した団員や消防職員が高橋信博団長から県消防協会北上地区支部長表彰を受けた。

 団員らは引き締まった表情で観閲、点検を受け、ラッパ隊を先導に桜並木を堂々と分列行進。最後の放水訓練では北上川河川敷に並び、ホースを高々と掲げて一斉に上空へと水を放出させ、色鮮やかな虹色のカーテンが彩った。

 大勢の市民らが放水訓練を見守り、家族で見学した柿澤あきほさん(28)=同市立花=は「何回か見たことがあり、楽しみにしていた。今年も色がきれいだった」と笑顔で話していた。

 閉会式で、県消防学校の賀東靖副校長が「分列行進は団長を先頭に威風堂々とし、放水訓練も団員の熟練した技術を十分発揮され美しく大変良好。総合的に極めて優秀だった」と講評。高橋団長は「さらに災害に対応できる訓練を重ね、鍛錬していく」と誓った。

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