一関・平泉

3年ぶり弁慶力餅 佐藤さん(北上)9度目V 女性、子供らも奮闘【平泉】

一般の部で2大会連続9度目の優勝を果たした佐藤さん。駅前広場を飛び出し、毛越寺通りまで達する45メートルの記録を残した

 春の藤原まつりを締めくくる第95回弁慶力餅競技大会(同競技保存会主催)は5日、平泉町のJR平泉駅前広場で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止したため3年ぶりの開催。力自慢が熱戦を繰り広げた結果、巨大な鏡餅を載せた総重量160キロの供物台を抱えて歩く距離を競う一般の部は佐藤信一さん(47)=北上市下鬼柳=が45メートルで2回連続9度目の優勝。総重量50キロで競う女性の部では初出場の菅原百香さん(23)=大船渡市=が180メートルの大会記録、同じ重さの小学校5、6年生対象の子弁慶の部は佐々木太雅君(11)=平泉小5年=が30メートルの記録でそれぞれ優勝を果たした。

 源義経の家臣で剛力と伝わる武蔵坊弁慶にちなむ大会で、年長児から小学校4年生までが対象のちびっこ弁慶の部を含む4部門に、遠くは香川県から総勢43人が出場。一般の部には男性21人がエントリーし、鏡餅を載せた供物台「三方」を腹部に抱えて歩きだすと、沿道に詰め掛けた観客から盛んな拍手が送られた。

 2回戦は10メートル以上進んだ8人で行われ、唯一駅前広場を抜けて毛越寺通りまで達し優勝した佐藤さんは「中止された間もトレーニングを続けていたので、コロナ禍で大会を開催してくれた保存会に感謝したい。来年も体力を維持してまた頑張りたい」と語った。

 大会では新型コロナ感染防止策として出場者の抗原検査や三方の消毒などを行ったほか、観客には拍手での応援を求めた。

 2位以下の上位入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽一般の部(2)菊地大(一関市)(3)三浦雄太(宮城県登米市)(4)菅原恒三朗(同)(5)伊藤忍(奥州市)

 ▽女性の部(2)木村紗南(宮城県石巻市)(3)朝田心(平泉町)(4)千葉心寧(同)(5)中村万作依(同)

 ▽子弁慶の部(2)伊藤侑哉(奥州市立羽田小6年)(3)糟川玲緒奈(一関小6年)(4)横浜蒼大(平泉小5年)(5)佐川遼貴(同)

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