北上・西和賀

通行止め早期復旧を 国などに要望へ 国道107号期成同盟会【西和賀】

国や県への要望活動など今年度事業計画を決めた一般国道107号改良整備促進期成同盟会定期総会

 一般国道107号(川尻・当楽間)改良整備促進期成同盟会(会長・内記和彦西和賀町長)の定期総会は20日、町役場湯田庁舎で開かれた。地滑り災害で通行止めとなっている町内の国道について、トンネル化による早期復旧を含め、安全な交通確保を引き続き要望していくことを確認した。

 同町や北上、秋田県横手両市の行政、商工、観光関係者らが出席。経過報告では、2021年5月1日の地震発生でのり面の変状が確認され、通行止めとなってからの経過が説明されたほか、錦秋湖を横断する仮橋工事、地滑り箇所を回避する国道のトンネル工事といった災害復旧事業の概要やスケジュールが示された。

 昨年6月の設立総会や要望活動など昨年度の事業報告に続き、議事では今年度事業計画と収支予算を承認。事業計画は国や県、県関係国会議員に対する要望活動をはじめ、国道107号に関わる情報収集・分析、関係機関や他道路団体との連携・協力を盛り込んだ。

 基本方針としては、トンネルによる地滑り災害の復旧事業が採択されたことは同会によるこれまでの要望活動の成果とした上で、今後は確実な予算確保によって早期の供用開始を実現するとともに、急カーブや狭隘(きょうあい)なトンネル、雪崩の常発箇所など他の危険箇所の抜本的な対策も踏まえた将来的な全体構想を示してもらうよう粘り強く要望していくこととした。

 内記和彦町長は「全国各地に同じような課題を抱える所がある中で、いち早くやっていくためにはより一層働き掛けていかなければという思いを新たにした。力を頂き、地域を盛り上げていきたい」と語った。

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