奥州・金ケ崎

笑い誘う表現の世界 小澤さん狂言公演 水沢【奥州】

狂言「千鳥」を上演する小澤さん(左)と藤波さん

 奥州市水沢星ガ丘町の小澤祥子さん(76)が主催する2022年度「狂言と詩のひととき」の公演が30日に始まった。初回は同市の水沢南地区センターが会場。大蔵流狂言と構成詩の語りで観衆を表現の世界に引き込んだ。

 小澤さんは狂言愛好団体彦根ほへと会所属で、19年から同市でこの公演を続けている。同日は市内を中心に約50人が来場。狂言の「千鳥」と、金子みすゞ、阪田寛夫、工藤直子の作品を使った構成詩を披露した。

 「千鳥」には小澤さんと、19年から稽古を始めた黒石寺(同市水沢)住職の藤波大吾さん(39)が出演。付けがたまった酒屋から何とか酒を手に入れたい太郎冠者と酒屋の主人のやりとりを演じ、笑いを誘った。上演後にはこの演目から足拍子など伝統的な所作を取り上げて実演しながら解説し、古典芸能の奥深さを伝えた。

 今年度は学校や地区センターなどで数回の公演を予定している。小澤さんは「今回も多くの方が来てくださりありがたい。狂言にはいろいろな演目があるので、良さを知ってほしい」と話していた。

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