北上・西和賀

清流守り豊漁を期待 和賀川・アユ放流【北上】

アユの稚魚を和賀川に放流する作業に当たる関係者=北上市下鬼柳

 和賀川淡水漁業協同組合(伊藤彬組合長)は2日、北上市の和賀川でアユの稚魚を放流した。アユ漁は7月1日に解禁され、最盛期の9月中旬には塩焼きを味わえる。

 放流は同市下鬼柳の和賀川ふれあい広場やな場のほか、わが大橋、和賀川グリーンパーク一帯で行われ、同組合と県企業局、関係業者の20人ほどが参加。盛川漁業協同組合(大船渡市)から仕入れた体長6、7センチほどの稚魚400キロ分が和賀川に放たれた。3日も同川上流で400キロの放流を予定。新型コロナウイルスの影響で、今回も子供たちによる稚魚放流は見送った。

 アユの順調な成長には川の清流を保ち、餌となるこけの生育が不可欠。和賀川淡水漁協は県企業局などと水質調査したり、北上市猟友会などの協力を得て天敵カワウを駆除している。

 9月の最盛期には25センチ程度まで成長。同漁協はやな場でアユの塩焼きを味わってもらい、敬老の日に合わせ市内の福祉施設にも提供している。ただ、例年台風シーズンに当たり大雨による増水も心配という、

 伊藤組合長は「全国から『アユを食べたい』とわざわざ来られる方もいる。清流を守り、皆さんにおいしいアユを味わってもらえるよう豊漁を期待したい」と話している。

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