一関・平泉

岩手・宮城内陸地震14年 教訓を防災力に 一関市内各地で行動訓練

机の下に入り落下物などから身を守る行動を実践する厳美小の児童

 奥州市衣川で最大震度6強を観測し甚大な被害をもたらした岩手・宮城内陸地震は14日、発生から14年を迎えた。一関市内では発生時刻に合わせて地震防災行動訓練「いちのせきシェイクアウト訓練」が行われ、市民らが万が一の際に身を守る行動を確認した。【10面に関連】

 地震の記憶の風化を防ぐとともに市民の防災力向上を図るため、2018年度から市内全域を対象に実施している。地震発生時刻の午前8時43分に合わせてFMあすもや屋外広報マスト、藤沢地域告知放送で訓練開始が告げられ、各所で約1分間にわたって取り組んだ。

 このうち、震源地に近い同市厳美町の市立厳美小学校(佐藤加奈子校長、児童96人)では全校児童が訓練に参加し、▽まず低く▽頭を守り▽動かない―の安全を確保する三つの行動を実践した。3年生の教室でも地震発生を知らせる放送が流れると、児童が素早く机の下に体を入れていた。

 地震が収まった後の行動として、今回初めて児童がヘルメットをかぶり屋外への避難も体験。児童たちは教諭の指示に従い、慌てず速やかに校庭に移動した。

 3年の石川結音さん(8)は「岩手・宮城内陸地震について教わって怖いなと思った。地震が起きたらきょうのように動きたい」と話していた。

 同校では総合的な学習の時間を活用し、5年生が岩手・宮城内陸地震について、6年生が東日本大震災について調べ学習を行い、23年3月に校内で発表する。また内陸地震を経験していない子供たちにも震災について伝えられるよう、教職員を対象に町内の災害遺構などを見学する研修会を夏に計画している。

 佐藤校長は「毎年の訓練により、今年3月の福島沖地震の際には自宅で身を守る行動ができた児童もいた。地震はいつ発生するか分からない。いざという時のことを家族で話し合い、これからに生かしてほしい」と語っていた。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2022年6月30日付
一関・平泉
2022年6月30日付
一関・平泉
2022年6月30日付
一関・平泉
2022年6月30日付