奥州・金ケ崎

鋳造技術理解熱心に 及富で生徒学ぶ SDGs課題研究でキーホルダー制作 水沢工高機械科【奥州】

及富を訪ね、菊地海人さん(左)から鋳物作りにアドバイスを受けた水沢工高の生徒

 地元の関係団体と連携して「持続可能な開発目標(SDGs)」を広く普及させようと、課題研究「SDGsキーホルダーを作ろう!」に取り組んでいる奥州市の県立水沢工業高校機械科3年生の6人は17日、鋳造についてのアドバイスを求めて同市水沢羽田町宝生の及富を訪ねた。同社アートディレクター菊地海人さんが工場を案内するとともに、鋳物の製品を作るためのこつを指南。課題研究のリーダー菊地駿太さん(17)は「いろいろなアドバイスをもらった。みんなで検討して良い物をつくり上げたい」と話している。

 同校では、それぞれの専門を生かして数人のグループでさまざまな課題研究に取り組んでいる。「SDGsキーホルダー…」は鋳造技術を生かし、地域の伝統産業である鋳物業者と認定こども園との連携によって、SDGsを身近に分かりやすく普及させたいとの思いで活動している。

 同日は、1848(嘉永元)年創業の同社を訪問し、菊地海人さんからものづくりについての考え方、若手技術者の心構えを聞いた後、工場を見学。鋳込み作業や型の作り方、仕上げなど一連の工程を見て回った。

 菊地海人さんは材料について「二酸化炭素排出量のことなどを考える動きがある」などと説明。「70年分ある」というさまざまな物を作るための型を見せながら、キーホルダーを作るための方法を生徒にアドバイスした。「溶かした金属がどう流れるかを計算し、無理なく流れるような型を作ることが大事」とし、「良い物を作るには、デザイン、技術、工程に関わる人たちのディスカッション、コミュニケーションが重要になる」との考えを伝えた。

 現場見学の後、メンバーと菊地海人さんは事務所でデザインや作り方を検討した。メンバーは奥州版SDGsのロゴマークのキーホルダーを作る考えで、菊地海人さんから型の作り方や色の付け方、仕上げ方など技術的なアドバイスを受けた。

 菊地駿太さんは「砂で型を作る考えでいたが、3Dプリンターなど他の方法もあると教えてもらい、いろいろと挑戦してみたいと思った。17色の色付けの方法についても、とてもためになるアドバイスをもらった」と刺激を受けた様子。「11月の完成までにやるべきことが見えてきた。間に合うように頑張りたい」と話していた。

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