来夏使用開始へ 一体整備、安全を祈願 専北高校舎建て替え【北上】
北上市新穀町の専大北上高校(阿部伸校長、生徒762人)の校舎建て替え一体整備事業の安全祈願祭は17日、現地で行われ、関係者が生徒、地域が関わり合う学びやの無事完成を願った。新校舎は2023年8月の使用開始を目指している。
敷地内南側に建て替える第1校舎は鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は4636平方メートル。廊下と一体的に活用できる教室をはじめ、自主的な学びを促す複数のアクティブラーニングルーム、学びの拠点となるラーニングコモンズ(新図書館)などを設置する。
地域とつながる学びの実現に向け、正門近くに共用空間の「アクティブホール」を整備するほか、災害時の一時避難所施設としても使用できるよう停電時の冷暖房機能の維持や緊急電源を確保。エレベーターを設置し、内部を改修した第2校舎(4階建て、延べ床面積4772平方メートル)と連結することで学校全体のバリアフリー化を図る。
第2校舎のリニューアル、既存の第1校舎の解体を含む事業全体の工期は24年3月末。総事業費は約21億円。
安全祈願祭には、同校を運営する学校法人北上学園(宮岡孝之理事長)や設計・管理者、施工業者などから約40人が出席。宮岡理事長、阿部校長がくわ入れを行い、それぞれの代表者が玉串をささげた。
宮岡理事長は「今回の建築で劇的に学習環境が変わり、生徒にとってすてきな学びの場が与えられる。ここから先はまさに教育の改革。北上市に『専大北上高校あり』という存在感を高められるようにしていきたい」とあいさつした。