北上・西和賀

水沢優勝全国へ 作品披露、批評で熱戦 俳句甲子園 東北・北上会場

俳句甲子園東北地区大会北上会場で優勝した水沢高の(左から)鈴木さん、菊地さん、阿部さん、小野寺さん、櫻田さん

 NPO法人俳句甲子園実行委員会が主催する第25回俳句甲子園(全国高校俳句選手権大会)の東北地区大会北上会場は18日、北上市本石町の日本現代詩歌文学館で開かれた。県内3校から4チームが出場して俳句と質疑応答(ディベート)による熱い戦いが展開された結果、水沢が優勝し全国大会への切符を手にした。

 俳句甲子園は、創作を通じた交流で高校生の豊かな人間性の育成につなげようと、正岡子規ら多くの俳人を生んだ愛媛県松山市を会場に毎年開催。新型コロナウイルスの影響で中止していた地方大会は3年ぶりの開催となり、北上会場には、盛岡一、花巻北(2チーム)、水沢の県内3校4チームが出場した。

 5人編成のチームが紅白に分かれて対戦し、3句を披露し合って、それに対する質疑応答を3分以内で行う。5人の審査員が、俳句の内容を評価する作品点とディベートの優劣による鑑賞点を合計して勝敗を判定する。

 試合では、「誰の視点か分かりにくい」「季語の効果が薄れている」「申し訳ないが解釈が読み取れなかった。意図するところは?」などと、互いに着眼点や表現方法などを舌鋒(ぜっぽう)鋭く批評し合った。総当たりリーグ戦で計6試合が行われ、水沢は他のチームを圧倒し3戦全勝で甲子園切符を手にした。

 水沢チームは3年の阿部なつみさん、小野寺羽奈さん、菊地真帆さん、2年の櫻田樹里さん、鈴木綾乃さんが出場。チームリーダーの阿部さんは「ディベートの経験がなく不安と緊張でいっぱいだったが、チーム一丸となって取り組み、全員で勝ち取った全国切符だ」と喜んだ。仲間から“切り込み隊長”と一目置かれている小野寺さんは「全国大会でも水高らしい句を作り、全国制覇を成し遂げたい」と力強く語った。

 「くちびるに残る麻酔や霞の野」が最優秀作品賞に選ばれた菊地さんは、「実体験を元に先生やOGらの助言を受けながら推敲(すいこう)を重ねた。俳句は、自分の思いや感覚を季語と合わせて形にしていくところが魅力」とはにかんだ。

 13都市17会場で行われる地方大会には、30都道府県の76校から101チームがエントリー。地方大会の優勝チームと投句審査で選出される15チームの計32チームが、8月20、21の両日に開催される全国大会に出場する。

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