一関・平泉

維持管理の取り組み感謝 きょう記念ライブ NSP平賀さんら市長表敬 メモリアルスポット【一関】

CFで集まった寄付金で制作されたギターオブジェのサブギターを手に笑顔を見せる平賀さん(左)とゆりえさん

 デビュー50周年を迎える一関市ゆかりのフォークグループNSPの平賀和人さん(花巻市出身)と、平賀さんとユニットを組むシンガー・ソングライターのゆりえさんが24日、一関市役所を訪れた。佐藤善仁市長に面会し、3年前に磐井川堤防に設けられたメモリアルスポットの維持管理に向けたクラウドファンディング(CF)の取り組みに感謝した。YSP(ゆりえすぴー)として活動する平賀さんとゆりえさんは、25日に市内のホテルでNSPのシングル曲を中心にした記念ライブを開催する。

 NSPは、故天野滋さん(同市出身)と故中村貴之さん(宮古市出身)、平賀さんが一関工業高等専門学校在学中の1972年に結成し、73年6月25日に「さようなら」でメジャーデビュー。74年の「夕暮れ時はさびしそう」がヒットし、2019年にはアレンジ曲がJR一ノ関駅の東北新幹線発車メロディーに採用された。これを記念して曲の舞台となった磐井川堤防に市がNSPメモリアルスポットを整備した。

 ファンの聖地、市民の憩いの場として守っていこうと、市が維持管理費充当を目的にCFを実施したところ、目標額150万円を上回る223万円余りが集まり、この寄付金を活用してメモリアルスポットのベンチに取り付けるギターオブジェのサブギター2本が制作された。

 目標額を上回る寄付金を受け、佐藤市長は「(寄付者の)メッセージも添えられてきたが、熱烈な方がいっぱいる」とファンの多さを実感した様子。平賀さんは「一関をNSPの聖地だと思ってくれているファンの方々が寄付してくれたり、年に3、4回来てくれたりしているというのにびっくりした。また足を運んでもらいたい」と述べ、市の取り組みに感謝した。

 ラジオ番組をきっかけにYSPとして活動するゆりえさんは同日が同市初訪問。「堤防の景色を夢に見ていたので、きょう初めて見ることができて感動です」と喜んでいた。

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