一関・平泉

遠野と平泉 関連は 出土品や仏像70点 企画展・世界遺産ガイダンスセ

展示解説会で遠野市内の寺院に伝わる仏像について説明を受ける来館者

 遠野市内の遺跡からの出土品や寺院に伝わる仏像などを通して、当時の平泉との関連をひもとく企画展「遠野と平泉―新発見!平泉時代の遺跡を探る―」は、平泉町平泉の県立平泉世界遺産ガイダンスセンター(菅野洋樹館長)で開かれている。9月11日まで。

 同センターの2022年度企画展となるもので、遠野市内の遺跡から出土した遺物を中心に、関連する紫波町や平泉町での出土品など約70点を展示している。

 このうち、21年7月に同市松崎町の宮代4遺跡で発見された経塚から出土した渥美産のつぼは、奥州藤原氏が栄えた12世紀後半に作られたとみられ、形状が柳之御所遺跡(平泉町)や比爪遺跡群(紫波町)で出土したつぼと酷似している様子を実際に展示した3点で比較することができる。

 善明寺(同市大工町)本尊の阿弥陀如来坐像(ざぞう)は、製作年代が平安時代中期を上限と考えられ、12世紀後半に同市松崎町内にあり、その後廃寺となった養安寺にあったものと推測。同展では本尊を写真パネルで紹介しているほか、善明寺が所蔵する阿弥陀如来坐蔵(御内仏)を展示している。

 3日に開かれた展示解説会で同センターの戸根貴之上席文化財専門員は「今回出土した渥美産のつぼは、当時の遠野における平泉の影響力を裏付けるもの。奥州藤原氏の目指した仏国土が平泉にとどまらないことを示しているといえるのではないか」と説明した。

 開館時間は午前9時~午後5時で入場無料。期間中には同解説会や関連講座も予定されている。問い合わせは同センター=0191(34)7377=へ。

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