一関・平泉

中尊寺ハスみやびな姿 きょう小暑【平泉】

登校する生徒の傍らで淡紅色の花を咲かせた中尊寺ハス=6日午前7時50分、平泉町平泉字志羅山

 7日は二十四節気の一つ「小暑」。暦の上ではこの頃から夏の暑さが本格化するとともに、梅雨明けが近くなる時期とされている。

 6日の一関地方は低気圧や湿った空気の影響で朝方曇りがちだったものの、午後からは晴れ模様。最高気温は一関29・7度、千厩28・4度(盛岡地方気象台調べ)となり、一関では9日ぶりに30度を下回った。

 暑い日が続く中、平泉町では奥州藤原氏が栄えた当時の種子からよみがえった古代ハス「中尊寺ハス」が見頃を迎え、道行く町民らを楽しませている。

 中尊寺ハスは、金色堂内遺体学術調査の際、4代藤原泰衡の首おけ内にあった種子を1998年に開花させたもの。同町第11区町内会では平泉の歴史を伝え、東日本大震災犠牲者の鎮魂と復興のシンボルにしようと2017年に同寺から20株を譲り受け、同区内の休耕田約3アールに植えて毎年花を咲かせ続けている。

 今年は6月下旬に開花。現在は淡紅色の花々が一面に咲きそろい、登校中の生徒も浄土世界を思わせるみやびな姿に見入っていた。

 同気象台によると7日の県内は前線や湿った空気の影響で曇り、沿岸を中心に雨の降る所が多い見込み。

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