北上・西和賀

北上陸上競技場 第1種公認更新へ 走路全面改修など 整備工事に着手

岩手国体など全国規模の大会が開催された北上陸上競技場。日本陸連第1種公認を更新し、今後も大規模大会誘致を図る=2016年10月1日、岩手国体開会式

 北上市は、同市相去町の北上総合運動公園北上陸上競技場の日本陸連第1種公認更新に向けた整備工事に着手している。走路・助走路の全面改修など必要な整備を進め、更新後の2023年4月以降も引き続き全国規模の大会誘致を目指していく。

 同競技場は1998年の竣工(しゅんこう)時に第1種公認を受け、収容人員2万2000人。翌年の全国高校総合体育大会(岩手インターハイ)の成功につなげ、その後も2011年の北東北インターハイ陸上競技、14年のアジアマスターズ陸上競技選手権大会、16年の岩手国体・全国障害者スポーツ大会でも主会場となった。

 第1種公認は5年更新で、23年3月末で期限切れとなる。市は日本陸連の事前指導を受け、走路・助走路の全天候舗装の全面改修をはじめ▽縁石の調整、交換・塗装▽各レーンのライン引き直し▽走り幅跳び、三段跳、砲丸投サークル等の整備▽固定障害、移動障害バーの交換―などに当たる。

 6月の東北インカレ陸上競技大会終了後に着工し、現在は貸し出しを停止(サブ競技場は貸し出し)。11月中に完工し、日本陸連の検定を予定している。更新の事業費は約1億4000万円。

 県内で第1種公認の陸上競技場は北上のみ。更新後は23年8月の東北総合体育大会(ミニ国体)を予定し、24年の全国規模の大会誘致にも名乗りを挙げる。

 市スポーツ推進課の小田嶋和広課長は「日本陸連の指導で、万全の形で工事を進めている。市にとって第1種公認の更新は今後のまちづくり、スポーツ振興に不可欠。更新による環境充実で北上のPR、スポーツによるまちづくりを推進していきたい」と話している。

 北上市は、北上総合運動公園北上総合体育館の新体操用マット一式を更新する。1998年の開場以来使用し老朽化していたが、23~25日に同体育館で開かれる全国中学校新体操選手権大会に合わせ、約400万円で新マットを購入。同大会に万全を期し、その後の各種競技大会に備える。

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