業者自慢の味堪能　「スパイスカレー」最高賞　オーワングランプリ【金ケ崎】

　自慢のおわんグルメの人気を競う第９回かもん金ケ崎オーワングランプリ（金ケ崎町観光協会主催、岩手日日新聞社など後援）は３０日、金ケ崎町のＪＲ金ケ崎駅前イベント広場で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大で中止が続き３年ぶりの開催で、久々の飲食イベントに会場は盛況となった。来場者の投票による審査の結果、初参加した「Ｋ．Ｓ．Ｐ」（同町）の「油不使用濃厚スパイスカレー」がグランプリに輝いた。

　町の活力を育み、店舗など参加事業者や町内への誘客にもつなげようと開催している。

　同町をはじめ奥州、大船渡、盛岡、岩泉の各市町から新規５事業者を含む１８事業者が計２１品を出品。これまでに５回連続グランプリとなり特別メニューとした富む富む（奥州市水沢）の焼きチーズカレーを除き、２０品でグランプリを競った。

　人気行事の再開に会場はにぎわい、行列ができたり、完売したりする出品者が続出。来場者はお気に入りの一品を探して心行くまで堪能した。

　矢作望さん（北上翔南高校１年）＝金ケ崎町西根和光＝は「パンケーキがおいしい。コロナ禍で自粛してきたが、楽しく食事できて良かった」と笑顔を見せた。

　出品者にとってもイベントは発奮の場となっており、かみしも結いの会（同町）は、郷土食のおわん版「ずるびき丼」で参加した。「ずるびき」の提供は、コロナ禍で今も自主的に制限している状態だが、菊地芳子会長は「地元から出場しないわけにはいかない。郷土料理をアピールしたい」と張り切っていた。

　グランプリメニューは、国産ハーブリキュールを製造・販売しているＫ．Ｓ．Ｐのノウハウを生かしている。同社の老川和磨代表取締役は「驚いている。これほどたくさんの人が集まった金ケ崎を知らない。天候も良く、楽しいイベントになった」と表情を緩めていた。

　グランプリを除く入賞者はいずれも同町の出品者が占めた。次の通り。

　（２）サバービア（３）髙砂食堂（４）トラットリアプリミ（５）ＣＨＩＢＡ　ＣＯＦＦＥＥ