一関・平泉

新年の準備早くも 平泉・達谷窟毘沙門堂 鳥居の大しめ縄張り替え

達谷窟毘沙門堂での御歳越祭を前に三之鳥居で行われた大しめ縄の張り替え作業

 平泉町平泉にある国史跡・達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂(達谷窟豪侑別当)で2日、早くも新年を迎える準備が行われた。同日は毘沙門天が年に2回歳神を迎える年越し日の一つで毎年「御年越祭」を営んでいることから、1カ月近くも早い年越しとなり、参道に並ぶ3基の鳥居では大しめ縄を新しいものに張り替える作業が行われた。

 3本ある大しめ縄は長さ約7メートル、太さは中央の最も太い部分が前年より10センチ太い周囲80センチ近くあり、江戸時代に建てられた境内入り口にある石造りの一之鳥居から、再建された木製の二之鳥居、三之鳥居の順にそれぞれ張り替えられた。

 毘沙門堂に最も近い三之鳥居の作業では、しめ縄作りに携わった関係者がはしごや脚立を使いしっかり結び付けた後、神聖な場所を表す紙垂(しで)を囲うようにつり下げる房を一之鳥居のしめ縄から順に8、6、4本ずつ取り付けて完了。一足早い新年を迎える準備の様子に参拝客も足を止めて見入り、改めて近づく年の瀬を感じ取っていた。

 毘沙門堂の御年越祭は、堂内の幣束を取り替え、鏡餅を二つ並べて供えた中、夕方から非公開で営まれた。

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