一関修紅8強ならず 春高バレー 開智に1―2
第75回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)は3日目の6日、東京都の東京体育館で男女の3回戦と準々決勝が行われた。本県男子代表の一関修紅(2年連続14度目)は3回戦で開智(和歌山、28年連続28度目)に1―2で敗れ、県勢初の8強入りはならなかった。
【6、11面に関連】
一関修紅は第1セット、序盤からミドルブロッカー(MB)横欠飛鳥(3年)の速攻、アウトサイドヒッター(OH)今野龍貴(2年)らのスパイクで連続得点を奪うなど一進一退の攻防を繰り広げた。終盤は先にセットポイントを取った後、粘る相手を前にジュースを重ねたが、OH中澤歩夢(3年)のバックアタックが決まり33―31で先取した。
勝負を決めにいった第2セットだったが、終始追う展開を強いられた。MB横山魁(3年)の1人時間差や今野のフェイントなどで追い上げを見せたものの、複数のサーブミスも響き、一度もリードを奪えないまま17―25で落とした。
最終第3セットは、セッター石川愛礼主将(3年)の精度の高いトスからエース中澤やオポジット髙橋開人(3年)の強烈なスパイク、横山のノータッチエースなどで息詰まる接戦を演じた。終盤リードしたが、マッチポイントを物にできず、相手に連続でポイントを奪われて26―28で惜敗。昨夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)で敗れた相手への雪辱を果たすことはできなかった。
最後まで競り合った展開に「1セットを取り、2セット目で気が抜けた。勝ちを意識してしまった」と肩を落とした髙橋昇禎監督。それでも3年生を中心に好試合を見せたことで、「これまで使ってこなかったことも全部チャレンジできた。(監督になって)16年の中で1番良い試合だった」と選手たちをねぎらった。