北上・西和賀

冬山遭難へ対応確認 災害救助犬と訓練 地区対策委【北上】

災害救助犬による捜索などが行われた冬山遭難救助訓練

 北上地区山岳遭難防止対策委員会(土井祐之会長)の冬山遭難救助訓練は4日、北上市和賀町のふるさと体験館「北上」周辺で行われた。災害救助犬との合同による捜索などが行われ、参加者が雪崩発生時の救助活動の流れを確認した。

 北上、和賀、西和賀各山岳会や北上地区消防組合消防本部、北上署など約30人が参加し、同委員会捜索救助隊員で日本山岳スポーツクライミング協会遭難対策委員の鎌田智子さん(51)=盛岡市=が指導した。

 電波を送信、受信して埋没している人の位置を特定するビーコンの使用法などの講義に続き、雪山での実地訓練では雪に突き刺して埋没場所を確定するプローブの取り扱いなどを体験。また、グループに分かれて実際に雪中に埋めたビーコンを捜し出す訓練も行い、ビーコンで場所を絞り込む人やプローブで発見する人、シャベルで掘り出す人、掘った雪を排除する人など役割分担し、大きな声を掛け合いながら連携を図った。

 初めての試みとなる災害救助犬の訓練では、雪山に掘った穴に横たわっている人、雪に埋まっている人などさまざまなパターンの捜索活動が行われ、救助犬3頭が雪の中を駆け回り、対象を発見した。

 土井会長は「一堂に会してトレーニングするのは大事な機会。救助犬の訓練は初めてだったが、捜すのが早く参考になった。冬山に入る人はビーコン、プローブ、シャベルを携帯し、天気なども判断して行動してほしい」と話していた。

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