江刺甚句本番向け意欲 創作演舞を披露 年祝連【奥州】
第50回江刺甚句まつり(実行委主催)本番に向け、2023年度42歳年祝連「煌仁会(おうじんかい)」と25歳年祝連「陽翠心(ひすいしん)」は2日夜、奥州市江刺の江刺体育文化会館ささらホールで「踊り・お囃子(はやし)合同披露会」を開いた。両年祝連は50回目の節目に当たり、受け継いだ伝統を未来へとつなごうと練習を重ねた成果を堂々と披露した。同まつりは5月3、4の両日に大通り公園など江刺地域の目抜き通りで開催される。
合同披露会には、両年祝連から40人ずつと来賓約120人が出席。初めに陽翠心の大内結斗会長が「踊りを披露する初めての機会。精いっぱいやらせてもらう」とあいさつ。続いて煌仁会の安部敏弘会長が「元気、感動、つながりをスローガンとし、魅力あるまつりを後世に伝えようと活動してきた。4年ぶりの通常開催によって町を明るくしていきたい」と決意を語った。
その後、それぞれの担当が衣装を紹介。各年祝連が「江刺甚句」を基本として陽翠心は「組甚句」と創作演舞「翠進~未来へ繋(つな)ぐ~」、煌仁会は「馬喰(ばくろう)ばやし」と創作演舞「結馬喰~50th Anniversary MIX~」を披露した。
煌仁会の結馬喰は、1974年の初回のまつりでも踊られた馬喰ばやしをリミックスし、変調を繰り返しながら新たな魅力を引き出した楽曲。踊りは馬喰ばやし特有のひもを持っての細かい動きを残した上で、跳躍や回転などの激しい動きも加えた。一方、陽翠心はアップテンポの楽曲で未来を目指して躍動の舞を披露した。