北上・西和賀

桜テーマに直筆23点 地元愛好者の作品展示 詩歌文学館【北上】

日本現代詩歌文学館喫茶室の窓辺に展示されている桜をテーマとした詩歌作品

 北上市本石町の日本現代詩歌文学館(高野ムツオ館長)は、地元の詩歌愛好者らによる「さくらの詩歌作品展」を同館喫茶室で開いている。30日まで。

 市民らに地元詩歌人の作品に親しむ機会を提供しようと春、夏、秋に開いている作品展の一環。春は「北上展勝地さくらまつり」に合わせ、桜をテーマにした直筆作品を喫茶室(フリースペース)の窓辺に展示している。今回は、北上詩の会、北上短歌協会、北上・和賀地区俳句会連絡協議会、川柳北上の会の4団体から詩6編、短歌4首、俳句6句、川柳7句の計23作品が寄せられた。

 昨年まではコロナ禍を憂える作品もあったが、今年は純粋に春の到来を喜ぶ作品や桜のさまざまな表情を捉えた作品が多く寄せられた。短歌「さくら花いつ咲くのかが気になり咲けばいつ散るなお気にかかる」、俳句「花吹雪あびてSL立往生」、川柳「鬼も舞う川と桜の展勝地」など、季節の情景を巧みに詠んだ作品がある一方、俳句「閉校の校庭に咲く桜かな」、川柳「認知症テスト合格春が来た」など作者の情感を表現した作品もある。

 同館では「自然豊かな詩歌の森公園は散策にぴったりの季節。当館喫茶室でゆっくり詩歌作品の“お花見”も楽しんでいただければ」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館=0197(65)1728=まで。

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