北上・西和賀

野菜作り 技術習得へ きたかみ農楽校で入校式

入校式で誓いの言葉を述べる佐藤さん(中央)

 北上市のきたかみ地域振興財団による「きたかみ農楽校」の2023年度入校式は13日、同市和賀町山口のふるさと体験館「北上」で行われた。受講生は、仲間と共に農業の知識を深め、野菜の栽培技術を楽しく学ぶことを誓った。

 同講座は、05年度に県が農業サポーター養成などを目的にスタート。14年度以降は同財団が市から事業を引き継いで実施している。

 今年度は14年度以降で最多の30人が入校。同市や紫波町の40~80代の男女で、半数の15人は2回以上受講しており、中には5期連続の参加者もいる。

 入校式には受講生27人のほか来賓や関係者ら合わせて41人が出席。同財団の髙橋利明理事長が「当財団が事業を引き継いで10年とななる今年、多くの受講生を迎えることができた。コロナ禍で校外研修を中止していたが今年度は実施する予定。雨風や暑さを乗り切って楽しく野菜作りをしましょう」とあいさつした。

 受講生を代表し、佐藤悦子さん(64)=同市江釣子=は「野菜作りの知識や技術を学び、育て、収穫する喜びを実感したい。野菜作りの技術習得に努め、農業の良き理解者となれるよう努力する」と誓いの言葉を述べた。

 入校式後に初回講座が開かれ、圃場(ほじょう)実習講師の高木伸一さん(70)が「種を知る」と題して、発芽条件や種まきの時期、種まきのこつなどについて資料を交えて分かりやすく解説した。高木さん自身も「農楽校」OBで、3年ほど前から講師を務めており「受講生の中にはベテランの方もいるので安心。多くの受講生を迎えて張り合いがある」と話していた。

 受講生は11月まで全28回の圃場実習を通して、ナス、ピーマン、メロン、ネギなど十数品目の野菜作りを行うほか、小菊やリンゴなどを栽培する農家で研修を行い農業の知識や栽培技術の基礎を学ぶ。

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