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4年ぶり観覧制限なし 6月10日開催 チャグチャグ馬コ

 チャグチャグ馬コ保存会(会長・谷藤裕明盛岡市長)は13日、通常総会を盛岡市内で開き、2023年度事業計画などを承認した。馬コのパレードは6月10日。観覧者に新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用や飲食自粛などは求めず、4年ぶりに制限がない形で開催する。

 チャグチャグ馬コは、装束をまとった馬が滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社から盛岡市の盛岡八幡宮までのコースを練り歩く伝統行事。新型コロナの影響で20、21年度は中止したが、22年度は一部ルートを変更するなど感染対策を徹底して行った。

 総会では、昨年度の事業報告と収支決算、今年度の事業計画と収支予算を原案通り承認した。

 計画によると、今年度は装束馬、役員馬合わせて約60頭が参加し、従来のコース約14キロを練り歩く。当日は午前9時30分に同神社を出発し、午後1時45分に盛岡八幡宮に到着予定。休憩場所で観覧者と馬コが触れ合えるような形で準備も進める。

 また、昨年度は基本的な感染防止対策に加え、観覧時の飲食自粛などの注意喚起を図ったが、今年度は政府方針を踏まえ、マスク着用は個人の判断とし、飲食自粛は求めない。観光客のため、JR盛岡駅―鬼越蒼前神社間で無料シャトルバスを復活させる。

 谷藤会長は「チャグチャグ馬コは世界的にも類を見ない伝統行事であり、保存・継承に努めていきたい」と述べた。

 同保存会によると、昨年度は装束馬50頭、役員馬8頭が参加し、観覧者は過去最多の約18万4000人を記録した。

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