八士踊や神楽 勇壮に 立花・お花見演芸会【北上】
北上市の第3回立花地区お花見演芸会は15日、同地区交流センターで開かれ、民俗芸能や踊り、バンド演奏などがにぎやかに繰り広げられた。
伝統芸能継承と地区民同士の交流を目的に、立花自治振興協議会(軽石強会長)が主催。近年は新型コロナウイルスの影響で中止されていたが、今回3年ぶりの開催となった。
第1部の民俗芸能には地区内外から8団体が出演し、神楽や鬼剣舞、展勝地小唄踊などを華やかに披露。地元の立花八士踊保存会(菅原初朗代表)は「ヤッコ」「ヤッコ」と声を出し、やりに見立てた棒を使って勇壮な踊りを見せていた。
菅原代表(77)は「本来より1人足りず7人だったが、久々に踊ることができた。みんなの反応も良かった」と充実した表情。「人集めが大変だがこれを機に一般から募集し、何とかつなげていきたい」と後継者育成に意欲を示した。
第2部では出演者がバンド、ギターの演奏や踊り、民謡などを披露。会場には出店も設けられ、家族や地区民同士で飲食とステージを楽しんでいた。
軽石会長は「みんな待っていた。地区民一体となって盛り上がり、世代を超えて交流する場になった。夏に『盆フェス』、秋に青空市などまたイベントを開催したい」と前向きに話した。