北上・西和賀

鎮魂、復興へ思い一つ 鬼剣舞連、群舞ささげる【北上】

震災の追悼と復興を祈り、躍動的な群舞を繰り広げる各鬼剣舞団体の踊り手

 北上鬼剣舞連合会(和田勇市会長)は23日、北上市立花の展勝地公園で「東日本大震災 追悼慰霊復興祈願の舞」を行った。発生から12年が経過した震災の犠牲者の鎮魂や被災地復興を願い、群舞をささげた。

 復興が現在も続いていることを観光客らに知ってもらうとともに、舞を通じて沿岸の民俗芸能団体に希望を届けようと毎年実施。今回は同連合会13団体のうち、谷地鬼剣舞、相去鬼剣舞、岩崎新田鬼剣舞、口内鬼剣舞、北藤根鬼剣舞、滑田鬼剣舞が参加した。

 1部の供養式では、同連合会の伊藤尚志副会長(滑田鬼剣舞庭元)が「インフラ面でのまちづくり復興事業がほぼ完了し、かつての生活の景観を取り戻しつつある一方、コミュニティーの再生や心のケアなどの課題については今後も対応が必要。これからも被災地と被災された方々に寄り添い、『3・11を忘れない』をキーワードに、思いを込めて心からの祈りをささげる」と和田会長の式辞を代読。回向念仏に続き、各団体の代表者らが焼香した。

 2部の祈りの舞では、各団体の踊り手が「一番庭」と「刀剣舞の狂い」を勇壮に繰り広げた。演目の合間には、沿岸の民俗芸能団体を支援しようと来場者に募金を呼び掛け、追悼や復興への思いを一つにした。 

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