髙橋北上市長が退任 協働のまちづくり推進 3期12年
北上市の髙橋敏彦市長は26日、任期満了を迎えた。退任式や記者会見で3期12年を振り返り、自ら掲げたあじさい都市構想や協働のまちづくりが着実に前に進んだと強調。職員や市民らに感謝し、惜しみない拍手を受けて市役所を後にした。
退任式には職員100人余りが出席。八重樫七郎市議会議長は「地域の声に耳を傾け拠点形成や子育て施策充実に取り組み、企業誘致でも精力的に実績を積み重ねてこられた。髙橋市長の功績は将来のまちづくりの礎となった」とねぎらった。
髙橋市長は「最初は東日本大震災の混乱があり、2期目は国体で皇室をお呼びしイベントを前に進め、3期目はコロナ禍。どの期も平穏ではなかったが、職員は懸命に乗り越えて北上市を着々と前進させ誇りに思う。市民、企業、団体、地域が力を合わせ、協働のまちづくりが前に進んだと実感している」と強調。
続く記者会見では「思い描いてきたあじさい都市は、皆さんに支えられながらここまでできた。企業誘致では東北の物流拠点として見ていただき、かなりの追い風になった」と語った。一方で人材確保が課題となったとし、次期市政には「バランスよく人材確保をしてほしい」と求めた。
27日は八重樫浩文新市長が初登庁する。