バンドネオン音色堪能 東和でコンサート【花巻】
バンドネオン奏者の大久保かおりさん(東京都)によるコンサートは5日、花巻市東和町の東和図書館内ギャラリースペース「けやきラウンジ」で開かれた。大久保さんがバンドネオンでオリジナル曲などを奏で、味わい深い音色で来場者を楽しませた。
バンドネオンはアルゼンチン・タンゴで使われ、アコーディオンのように蛇腹を押したり引いたりして演奏する蛇腹楽器。
大久保さんはフランス映画に出ていたバンドネオンに興味を持ち、演奏を始めた。その後はbando―bandを結成し、全国で演奏会を開催。作曲も行い、イラストレーターとしても活躍している。
花巻でのコンサートは3回目で、今回は約30人が来場した。2部構成でオリジナル曲のほか、「たそがれのオルガニート」「パリのカナロ」などを披露。来場者はうっとりとした様子で演奏に聴き入り、曲が終わると温かな拍手を送っていた。
大久保さんは「いい意味できちんとしてない音がバンドネオンの特徴。今は完璧な音が求められているが、不完全な音の良さを出してくれる」と魅力を語っていた。