願いしたため灯籠組み立て 毛越寺 法灯会へ準備【平泉】
先祖供養や祈願成就への思いを込めた灯籠流し行事「毛越寺浄土庭園法灯会(え)」は、送り盆の16日夜に平泉町の同寺で行われる。法灯会を1週間後に控えた同寺では灯籠の組み立て作業や境内への照明設置などの準備が進められており、当日は参列者がそれぞれの願いを込めて浮かべた灯籠の幻想的な光が、大泉が池の水面(みなも)を覆う。小雨決行。
東日本大震災を機に2011年に始まり、今年の灯籠受け付けは1カ月前に開始。遠方などで同寺を訪れることができない人のため郵便振替を使った受け付けには、8日の締め切りまでに県内はもとより遠くは首都圏から多くの申し込みがあった。当日は計700個を大泉が池に浮かべる予定で、同寺の職員により灯籠作りが続けられている。
灯籠は紙製で、四方に書かれた願い事の文字がろうそくの明かりに浮かび上がる作り。同寺を訪れ申し込んだ人が「先祖供養」「家内安全」「子どもたちが心身共に健やかに成長しますように」などと記した灯籠を舟形の台座に立て付ける作業のほか、遠方からの申し込みには灯籠に記す文字を僧侶が代筆している。
灯籠の申し込みは1個につき奉納金1000円。前日まで同寺事務所で午前8時30分~午後5時、法灯会当日は本堂玄関で午後5時45分~8時に受け付ける。奉納金は震災孤児や世界の恵まれない子どもたちのために寄付される。
法灯会は当日午後5時45分に受け付け開始(拝観無料)。6時45分から本堂で法要が営まれる中、参拝者が桟橋から灯籠1個を池に浮かべて祈りをささげる。
問い合わせは同寺事務局=0191(46)2331=へ。