トンネル工事の安全祈願 26年度開通へ本格化 国道107号災害復旧・西和賀
国道107号大石地区道路災害復旧(トンネル築造)工事の安全祈願祭は23日、西和賀町大石地内で行われた。大規模な地滑りが発生した同国道では、県の災害復旧事業として2026年度の完了を目指してトンネル本体の掘削工事などが進められており、関係者が幹線道路の完成と工事の無事を祈った。
同国道は21年5月の地震でのり面に崩壊の兆候が見られたため1年7カ月にわたって通行止めの措置が取られ、調査の結果、約120万立方メートルの土塊が移動する地滑りが確認された。管理する県や国土交通省が対策として21、22年度に盛り土工事を実施。応急工事では、迂回(うかい)路として錦秋湖(湯田ダム)を横断する仮橋を架設し、昨年11月30日に供用開始した。
本復旧工事では、地滑り箇所を迂回する形で、国道の北側に約1460メートルのトンネルや橋梁(きょうりょう)を新設する延長約1800メートルのバイパスを計画。総事業費は約130億円。このうちトンネル工は今年7月に西和賀側から掘削に着手しており、工期は25年7月1日。照明や非常用設備の整備、橋梁の上部工などを行い、26年度内の開通を目指す。
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