看護職 言葉の重み意識 五十嵐さん(聖路加国際大学院教授)講演 県法人会女性部会花北大会【花巻】
県法人会連合会女性部会連絡協議会(池野環会長)による第24回特別研修の集い花北大会は24日、花巻市大通りのホテルグランシェール花巻で開かれた。講演では同市出身で聖路加国際大学院(東京)教授の五十嵐ゆかりさん(50)が登壇。助産師でもある五十嵐さんは自身の歩みを振り返りながら、助産師や看護職への思いを伝えた。
五十嵐さんは花巻南高校卒業後、一関看護専門学院に進学。助産師として勤務後、オーストラリアのシドニー大に留学し修士課程修了し、2010年から聖路加国際大に勤務する。東日本大震災発生後には、本県へ女性用の支援物資を届けるなどの復興活動に取り組んだ。
五十嵐さんは「これまでの道のりとこれから」と題して講話。多くの人のバックアップを受けながら、さまざまなことに挑戦してきた経歴を紹介し、「興味あることは突き詰める。新しいことはいつ始めても遅くはない」と呼び掛けた。
プロフェッショナルであることを常に心掛けており、中でも「言葉の重みを大切にしている」と言う。「看護職の言葉は患者に大きく影響する。根拠の無い説明や励ましはせず、重みを理解してよく考えてから話すようにしている」と語った。
プロとして学び続けることの重要性も説き、「常に初心を忘れず、原点に戻ることは大切。自分のためでなく、患者さんや妊婦さんのことを忘れないようにしている」と思いを伝えた。
同大会には会員約100人が来場。式典の部では活動報告などを行われ、全員でスローガンを唱和した。