来月1日ホテル開業 再開発事業完了へ にぎわい、交流の新拠点 JR北上駅東口
北上市川岸のJR北上駅東口一帯で進められてきた再開発事業は、最後となったホテルが完成し11月1日にオープンする。既に稼働しているパーキング(立体駐車場)や賃貸のオフィステナント棟(事務所ビル)、レジデンス(賃貸マンション)と合わせ、総額50億円余りに上る事業が完了。東口交流広場も整備され、新たなにぎわい、交流拠点として期待される。
同事業は駅東口駐車場土地利活用事業として、県内5社が出資する特別目的会社(SPC)で6月に社名変更したさくらPORT・TOWN(同市川岸1丁目、西尾髙登社長)が主体となり、2020年度に着手した。
市営駐車場に代わる立体駐車場を先行整備し、21年2月に稼働開始。22年4月に事務所ビル、同年6月に賃貸マンションが相次いでオープンした。
同社によると、立体駐車場は当初、新型コロナウイルス感染拡大の影響で伸び悩んだが、今年5月に感染症法上の位置付けが5類となって以降は利用が増加し、月決めは満杯状態という。
さらに、これまで現場事務所だったスペースを51台の平面駐車場とし、11月1日に利用を開始する。
6階建ての事務所ビルには1階にクリニック、調剤薬局が、2~4階には人材派遣や半導体、自動車関連、建設、農業土木コンサルタントなど13社が入居。大手半導体企業の減産の影響もあってか5、6階は空き室となっているが、問い合わせはあるという。
10階建ての高層住宅となる賃貸マンションは45室が一時満室となり、現在は会社、個人契約で41室が入居。1階にはコインランドリー、美容院も入る。
ホテルは地下埋設物の撤去や設計変更もあり、当初の予定より1年余りずれこんだものの、9階建ての建物が完成。今月28日にセレモニーを行い、11月1日に開業する。
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