北上・西和賀

まちの新交流拠点 JR北上駅東口エリア 完成祝いセレモニー さくらPORT・TOWN

さくらPORT・TOWNの事業完了を祝い、ホテル前でテープカットする関係者

 北上市川岸のJR北上駅東口一帯の約1ヘクタールで公民連携で進められてきた再開発事業の完了に伴い、「さくらPORT・TOWN(ポート・タウン)」のオープニングセレモニーが28日、行われた。立体駐車場や賃貸の事務所ビル、マンションに加え、最後となったホテルも完成。再整備された東口交流広場でイベントが催され、市民や観光客、ビジネス客が集う新たな交流拠点の誕生を祝った。

 事業は駅東口駐車場土地利活用事業として、県内5社が出資する特別目的会社のさくらPORT・TOWN(同市川岸1丁目、西尾髙登社長)が主体となり2020年度に着手。総事業費は50億円余り。立体駐車場が21年2月に稼働開始し、22年4月に事務所ビル、同年6月には賃貸マンションが相次いでオープンした。

 ホテルも当初の予定から1年半遅れたものの、無事完成。市と同社は周辺に歩廊を設けたほか、一体的に交流広場を整備。鬼剣舞モニュメントも移設した。

 セレモニーで西尾社長は「北上の活力を支える新しい街区としてお披露目でき、皆さんの尽力に心から感謝申し上げる。ビジネスや観光のニーズに応え、都市型居住網を備えた新しい機能を多くの方々に提供していきたい」と決意を示し、八重樫浩文市長は「新しいまちの顔をつくっていただいた。近年の企業進出等に伴うオフィス、住居、宿泊場所確保のニーズに対応する施設が公民連携で整備され、大変感慨深い」と語った。

 西尾社長、八重樫市長ら関係者が事業完了を祝いテープカット。ポケモン社から寄贈された、ポケモンがデザインされたマンホールふたがお披露目された。

 オープニングイベントでは、交流広場にキッチンカーが出店。川岸かっぱ太鼓、専大北上高校吹奏楽部、城山虎舞(大槌町)が出演して祝賀ムードに花を添えた。29日はパンマルシェが開催される。

 11月1日に開業するホテルは9階建てで、客室は173室。1階には、北上観光コンベンション協会と土産物店の北上観光物産館アクセスが移転し、営業を始めた。レストランは宿泊客以外も昼夕食、カフェとして利用でき、市民や新幹線を利用する観光・ビジネス客らの食事、休憩の場となりそうだ。

 2階には大浴場やフィットネスルームなどが設けられ、3~9階にはシングル、ツインのほかユニバーサル、高級感のあるエグゼクティブ、小上がりタイプなど多様な客室を用意した。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年12月2日付
北上・西和賀
2024年12月2日付
北上・西和賀
2024年12月2日付
北上・西和賀
2024年12月2日付