県内外

資金繰り相談に対応 岩手県、「年末金融110番」設置

 県は1日、商工労働観光部経営支援課内に「年末商工金融110番」を設置した。新型コロナウイルスに加え、物価高などに伴う県内中小企業の厳しい経営状況を踏まえ、3年連続で例年より1カ月早く開設。12月28日まで資金繰りなどの相談に応じる。

 年末の資金需要期の相談に対応するため、12月に設置していたが、2021年度からはコロナ禍などで資金繰りに苦労する事業者が増えたことを考慮し、1カ月前倒ししている。

 1日は岩渕伸也商工労働観光部長と、同課の鈴木あや子金融・商業振興担当課長が県庁の同課入り口に看板を掲げた。

 岩渕部長は「県内経済は持ち直しの動きを見せているが、エネルギー価格や物価の高騰、賃上げへの対応など、中小企業を取り巻く環境は引き続き厳しい状況にある。県として融資の借り換え制度なども用意しているので、事業者には早めに相談してほしい」と呼び掛けた。

 相談窓口は同課をはじめ、県内各広域振興局産業振興室、地域振興センター。担当職員が対面または電話で相談に応じる。時間は平日午前8時30分~午後5時15分。問い合わせは同課=019(629)5542または5541=へ。

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