ナラ枯れ 洋野で初確認 範囲拡大、監視強化へ 岩手県
県は、洋野町で初めてのナラ枯れ被害が確認されたと発表した。新たな市町村での確認は、2021年度の住田町と野田村以来で2年ぶり。これまでは久慈市が被害地域の北限だったが、今回の確認によって範囲が拡大していることが明らかになり、県は被害木の早期発見に向け、監視体制を強化する方針だ。
ナラ枯れ被害を巡っては、10年に奥州市で初めて確認されて以降、海沿いを中心に被害が拡大。18市町村で被害が確認され、22年度の被害量は民有林で4235立方メートルに上った。
昨年度まで洋野町では未確認だったが、今年10月3日に久慈広域振興局林務部職員が巡視中、同町中野地内の私有林でコナラの枯死木8本を発見。林業技術センターが枯死木の材片を分析した結果、媒介昆虫であるカシノナガキクイムシと原因菌のナラ菌が検出された。
現在、県松くい虫等防除監視員が周辺森林を調査しており、町では被害木について速やかに燻蒸(くんじょう)による駆除を実施する方針。
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