カビ毒検出小麦使用 返礼品、寄付金返還へ 花巻市
JA全農いわてが販売した2022年産の県産小麦「ナンブコムギ」の一部から基準値を超えるカビ毒が検出された問題で、花巻市は7日、ふるさと納税の返礼品の原料に使用された可能性があるとして、対象となる寄付者に寄付金を返還すると発表した。
カビ毒が検出された小麦が使用されていた可能性がある返礼品は「花巻産南部小麦そうめん」で、賞味期限が「2025年5月」と表示され、7月14日以降に発送された製品。
JA全農いわての発表を受け、市は11月29日、ふるさと納税の返礼品から除外し、寄付の受け付けと対象となる製品の発送を停止。翌日には発送された334件の寄付者に製品を食べないようメールで注意喚起した。
寄付金の返還の対象となるのは、寄付を受け付け未発送のものを含む計357件で、総額で392万7000円。市は現在、返金に向けて準備を進めており、該当する寄付者に個別に連絡し、寄付金の返金または代替品の発送など、希望に応じて対応を決める方針。
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