一関・平泉

繊細な筆遣いで魅了 YASUさん(宮城)墨絵展 花泉・SandN【一関】

満月と龍を描いた墨絵「伏竜」を前にするYASU.IMPRESSIONさん

 「墨絵師」として活動しているYASU.IMPRESSION(本名小山康博)さん(44)の個展「墨絵展」は、一関市花泉町花泉字地平のギャラリー&クラフトショップ「SandN」で開かれている。墨汁と筆だけを使って描かれた作品が来場者を魅了している。

 会場では龍やフクロウ、ミュージシャンの作品20点を公開。いずれもYASUさんが好むモチーフで、数ミリ幅の描線と陰影で緻密に構成されている。墨汁は原液のまま使用し、濃淡は筆遣いによって表現しているという。

 このうち、月と龍を描いた「伏竜(ふくりょう)」「鳳雛(ほうすう)」は対を成す作品で、龍の小さなうろこまで丁寧に描き込まれて迫力が感じられる。

 YASUさんは宮城県南三陸町出身、登米市在住。2002年に自分でデザインしたTシャツを仙台市の店舗で販売したことから画業を始めた。オリジナルブランド品や看板、ロゴ、ユニホームなど依頼を受けた物を主に手掛けてきたが、20周年を機に好きな対象を描くようになったといい「今やりたいことを一生懸命やっている。その時その時を大事にしていきたい」と制作に向かう姿勢を語る。

 入場無料。今後の開場日時は9、10、16、17、23、24日の午前11時30分~午後4時。展示作品は毎週、一部を入れ替える予定。問い合わせは同店=070(8933)6552=へ。

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