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農業用ダム 危機的 豊沢川土改区 あすから断水措置 北上川上流渇水情報連絡会

渇水傾向について情報交換した北上川上流渇水情報連絡会の臨時幹事会

 国や県、沿線自治体などをメンバーとする北上川上流渇水情報連絡会は19日、臨時の幹事会を盛岡市内で開き、少雪や少雨の影響を踏まえた北上川の流量や県内ダムの貯水状況などが報告された。盛岡以南を中心に6割超の土地改良区で農業用水の取水に影響が出ているとの調査結果があり、一部では断水措置の方針も出されている。出席者は県内の状況を共有し、極端な少雨への警戒感を強めた。

 同連絡会は、県内の北上川水系で渇水傾向が見られた場合に、関係機関と円滑に水利使用の調整を行うことなどを目的に開催。今冬の少雪に加え4月以降は高温・少雨傾向が続き、一部ダムでは貯水率が極端に低く夏季に向けて渇水が懸念されることから、急きょ幹事会を開き関係機関で情報を共有することにした。

 同日は関係機関・団体からオンラインを含め約20人が参加。国土交通省岩手河川国道事務所、北上川ダム統合管理事務所、県、県土地改良事業団体連合会などから、北上川上流の河川流量が平年を下回っている状況や、県内のダムの一部で貯水率が低くなっていることなどが報告された。

 県によると、農業用ダム(12施設)の貯水率は1日現在、平年を15ポイントほど下回る59・3%にとどまっている。特に影響の大きい豊沢ダム(花巻市)は19日現在10%と、この時期としては過去に例を見ないほど低下している。

 同ダムから取水し、花巻、北上両市にある4250ヘクタールの水田を潤している豊沢川土地改良区はこれまで節水対策を行ってきたが、水田の中干し期間となる21日から7月10日までの20日間は全域断水の措置を取る方針。いまのところ同11日以降は全域通水とする方針だが、貯水状況によってはさらなる渇水対策が必要となる可能性もあるとしている。

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