藤沢野焼祭 最高賞「縄文から」 千田さん(北上)輝く【一関】
「縄文の炎・藤沢野焼祭(のやきまつり)2024」(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は最終日の11日、一関市藤沢町の藤沢運動広場「特設縄文村」で作品審査が行われ、各賞を決定した。最高賞の塩野半十郎大賞には、北上市下鬼柳の千田敏夫さん(75)の「縄文から」が輝いた。
47回目となった同祭には678点、高校生部門の「熱陶甲子園 in Fujisawa」には43点の出品があった。同日は窯出しに続き、金子賢治茨城県陶芸美術館長を委員長とする委員7人が作品を審査。熱陶甲子園と合わせて全31部門を選んだ。
千田さんの作品はメビウスの輪のように表面と裏面がつながる構造で、縄文時代から現代への時間の流れや、四季と土器のエネルギーが巡っているのを表したという。千田さんは、これまでの同祭で入賞経験があり、工芸などでも今回と同じモチーフを発表しているが、最高賞は初めて。「作品に自分なりの思いを込めることはできたが、まさか最高賞とは。土いじり、土器作りが好きでやめられない」と話し、笑顔を見せた。
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